ホームページを作れば売れると思っているうちは、多分ずーっとうまくいかないんだろうな、と思う話。

ホームページを作れば売れると思っているうちは、多分ずーっとうまくいかないんだろうな、と思う話。

ホームページを作ったのに問い合わせが増えない•••

SEO対策を始めたのに思ったほど成果につながらない•••

こういう相談をいただくことがよくあります。

詳しくお話を伺い、実際のサイトを拝見してみると、実に不思議な現象が起きていることに気づきます。デザインは綺麗だし、商品情報もちゃんと載っている。つまり、「ホームページとしての形」は十分に整っているのです。それなのに、驚くほど成果に繋がっていない。なぜか。

少し耳の痛い話かもしれませんが、もしあなたが「ホームページを作れば(あるいはSEOをやれば)勝手に商品が売れるはずだ」と思っているとしたら、おそらくこの先、何百万円かけてサイトを作り直したとしても、成果は“ずーっと”出ないままの可能性が高いです。(意地悪で言ってるんじゃないですよ!)

なぜなら、Web集客が失敗する本当の原因は、ホームページの出来栄えやSEOのテクニック云々ではなく、もっと手前の「経営や事業の前提が整理しきれていないこと」にあるケースがほとんどだからです。

今回は、なぜ綺麗なサイトを作っても売れないのか、成果の出ない会社が陥っている「お決まりのパターン」をぶっちゃけながら、「じゃあどうすればいいの?」という話をしたいと思います。

目次

まず、Webで失敗する理由を誤解していないだろうか?

Webで思うような成果が出ないとき、多くの会社はまずホームページやWeb施策に原因を探します。

「デザインが古いからだろうか」

「SEO対策が足りないのだろうか」

「もっと広告費をかけるべきだろうか」と考えるわけです。

もちろん、たしかにそういうケースもあります。ただ、私たちがさまざまな企業のご相談を受ける中で感じるのは、成果が出ない理由は意外と別のところにあることが多いということです。

ホームページを作る前にきちんと決めておくべきだったこと。SEOを始める前に事前に整理できていなかったこと。そういった部分が、後になって表面化しているだけだったりします。少し極端な言い方をすると、ホームページやSEOは「原因」ではなく「結果」なのです。

多くの企業がハマってしまう、代表的な2つの誤解を整理してみます。

①「ホームページを作れば問い合わせが増える」という誤解

ホームページを作れば問い合わせが増える。たぶん、多くの会社が一度はそう期待すると思います。お金も時間もかけて作るわけですから、私だったら期待します(笑)。ただ、もしホームページを公開しただけで問い合わせが増えるなら、世の中の会社はもっとWebで成功しているはずです。

では、何が違うのでしょうか。

ホームページを見に来た人は、単に会社情報を見たいわけではありません。「この会社は信頼できそうか」 「自分たちの課題を解決してくれそうか」 「他社ではなく、この会社を選ぶ理由はあるか」そんなことを無意識に判断しています。

ところが実際には、会社概要とサービス一覧だけが並んでいて、選ばれる理由が十分に伝わっていないホームページも少なくありません。ホームページは会社の紹介資料ではありますが、それ以上に「営業資料」でもあります。だからこそ大切なのは、どんなデザインにするかよりも、「見た人の不安やニーズをどう解決するか」なのかもしれません。

②「SEOをやれば売上が増える」という誤解

SEOにも似たような誤解があります。「検索順位が上がれば売上も増える」。確かに、そうなったら分かりやすいですよね。でも実際は、そこまで単純ではありません。SEOが増やしてくれるのは「アクセス」であって、「売上」ではないからです。

例えば、月間1,000人だったアクセスが10,000人になったとしても、その人たちが自社の見込み客でなければ問い合わせは増えません。逆にアクセス数は少なくても、本当に相談したい人が集まってくれれば成果につながることもあります。

私も、「SEO会社に依頼したのに成果が出なかった」という相談を受けることがめちゃくちゃあります。ただ、詳しく話を聞いていくと、問題はSEOの技術ではなく、「誰に向けた発信なのか」が曖昧だったり、「問い合わせ後の導線」に課題があったりすることも少なくありません。

SEOは強力な武器です。ただ、その武器を誰に向けて使うのかが決まっていなければ、本来の力を発揮できません。

成果の出ない会社が陥っている、3つの「お決まりパターン」

ここまで読むと、「ホームページやSEOだけが原因じゃないのは分かった。でも、じゃあ何が問題なんだろう?」と思われるかもしれません。

私がこれまで数々の現場で「あちゃー、またこのパターンか……」と頭を抱えてきた、Web戦略の手前にある致命的な落とし穴は、どういうわけか、大体きれいに次の3つに集約されます。

パターン①:そもそも誰に選ばれたいのかが決まっていない

「うちは幅広く対応できます」というのは本当によく聞く言葉です。たぶんその通りなんだと思います。長く事業を続けていれば対応できることも増えますし、できるだけ多くのお客様に来てほしいと思うのも自然なことです。

ただ、Webの世界ではこの考え方がズレてる場合があります。なぜなら、ホームページを見ている人は「自分に関係があるかどうか」を一瞬で、しかも感覚的に判断しているからです。

例えば、 「中小企業向けです」 よりも 「従業員30名以下の製造業向けです」 の方が、刺さる人には強く刺さります。もちろん対象は狭くなりますが、でもその代わりに「まさに自分たちのことだ」と思ってもらいやすくなるのです。

実際、成果が出ている会社ほど、自分たちが誰に選ばれたいのかを驚くほど明確に言語化しています。逆に、「誰でも歓迎です」という状態だと、ホームページの内容も、SEOで狙うキーワードも、問い合わせ導線も全部ぼやけてしまいます。誰に選ばれたいのか。当たり前のようでいて、実は一番難しい問いなのかもしれません。

パターン②:自社の強みを言語化できていない

もう一つのお決まりパターンは、「強みがぼやっとしている」問題です。

御社の強みは何ですか?

品質には自信があります!

全国対応してます!

経営者やマネージャーの方とこんなやりとりをすることがあります。もちろん、それはとても大事なことです。ただ、ちょっと考えてみてください。それってひょっとして競合も同じことを言ってませんか?笑

では、お客様は何を理由に選んでいるのでしょうか。納期でしょうか。専門性でしょうか。対応スピードでしょうか。担当者の人柄でしょうか。

実は、自社が思っている強みと、お客様が評価している強みが違うことも少なくありません。そして面白いことに、この強みの言語化ができていない会社ほど、ホームページも営業資料も提案書も似たような内容になりがちです。

逆に、「うちはここで選ばれている」が明確な会社は、ホームページのメッセージにも一貫性があります。私たちも支援に入ると、施策の話より先に強みの話になることがよくあります。それくらい、この部分は重要なんですよね。

パターン③:Webの前に事業戦略が曖昧になっている

そして、3つ目。これが一番根っこの話かもしれません。

誰に。 何を。 どんな価値として届けるのか。事業として、あるいはサービスの設計としてこの部分が曖昧なままだと、ホームページを作っても、SEOを頑張っても、広告を出しても成果は安定しません。

ホームページやSEOは事業そのものを良くしてくれる魔法ではないからです。

問い合わせは来るけど、受けたい案件ではない

価格競争になる案件ばかり集まる

営業現場で話していることとホームページの内容が違う

例えば、こうした悩みは、一見するとWebの問題に見えます。でも少し掘り下げてみると、実は事業戦略の話だったりするケースが多いです。

成果を出している会社は、ホームページを作る前に自社の戦い方を整理しています。どこで勝つのか、誰に選ばれたいのか、どんな価値を提供するのか。そこが決まっているから、ホームページもSEOも機能する。

結局のところ、Web戦略は事業戦略の延長線上にあるのだと思います。だからこそ、施策を増やす前に一度立ち止まって考えてみる価値があるのではないでしょうか。

Webは「経営課題」を映す鏡である

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、私は「Webは会社の状態を映す鏡」だと思っています。

強みが整理できていない会社は、ホームページのメッセージもぼやけます。営業体制が整っていない会社は、問い合わせが来ても商談につながりません。商品やサービスの価値が曖昧な会社は、SEO記事を書いてもどこか薄い内容になります。

つまり、Webで起きている問題は、必ずしもWebだけの問題ではないんですよね。ホームページを見ると、その会社が今どんな状態にあるのかが意外と見えてきます。だからこそ、私たちも相談を受けると、「ホームページを直しましょう」の前に、「会社として何を目指しているんでしたっけ?」という話になることがあります。

成果が出ない原因をすべてSEOやホームページのせいにしてしまうと、本当の課題を見失いやすい。だから私たちは、「ホームページをどうするか」よりも先に、「そもそも何を伝えるべきなのか」という話に時間を割くのです。

あなたの会社は大丈夫?Web戦略チェックリスト

ここで少しだけ、自社について考えてみてください。次の項目はいくつ当てはまるでしょうか。

  • 誰に向けたサービスなのかを明確に説明できる
  • 自社が選ばれる理由を一言で説明できる
  • 問い合わせや資料請求までの流れが整理されている
  • 営業現場とホームページで伝えている内容が一致している
  • 競合との違いを具体的に説明できる
  • アクセス数だけでなく、商談や受注につながる数字を見ている

いかがでしょうか。もし迷う項目が多かったとしたら、それはホームページやSEOの問題というより、もっと手前に改善の余地があるサインかもしれません。逆に言えば、ここが整理されている会社ほど、Web施策は機能しやすくなります。

結論:Web戦略とは、事業戦略の延長線上にある

この記事を通してお伝えしたかったのは、成果が出ない原因をすべてホームページやWebの施策に求めてしまうと、本当の課題を見落としてしまうことがある、ということです。

誰に選ばれたいのか。なぜ選ばれるのか。どんな価値を提供しているのか。

こうした部分が整理されていないままでは、どれだけ立派なホームページを作っても、どれだけSEOに力を入れても、成果は安定しません。逆に言えば、この土台が整理されている会社は、ホームページもSEOも、営業も採用も、すべてが同じ方向を向き始めて勝手に機能し始めます。

情報を発信すること自体は、以前よりずっと簡単になりました。でも、「何を伝えるのか」「なぜ伝えるのか」「誰に届けるのか」は、AIが代わりに決めてくれるわけではありません。だからこそ、私たちはこれからもホームページやSEOの話だけではなく、その前にある戦略や価値について考え続ける必要があるのだと思います。

この記事を読んだ後に考えてみたい3つの質問

最後に、この記事を読んでいる皆さんにも、ぜひ一度考えてみてほしいことがあります。

あなたの会社は、誰に選ばれる会社でしょうか?

その理由を、初めて会う人にも分かる言葉で説明できるでしょうか?

ホームページやSEOは、経営や営業の方針ときちんとつながっているでしょうか?

すぐに答えが出なくても大丈夫です。私たち自身も、常にこの問いと向き合い続けています。

もしかすると、ホームページを作り直すことやSEOを始めることよりも先に、その答えをじっくり考える時間こそが、今一番必要な近道なのかもしれません。

もしWebの戦い方に迷った時は

自社の中に眠っている強みが何なのか、自分たちではよく分からない

ユーザーに愛されるブログやサイトを育てていく仕組みが作れない

そんなときは、私たちWebminare(ウェブミナーレ)を頼ってください。

私たちは、単にホームページを綺麗に整えたり、表面的なSEO対策を行ったりするだけの会社ではありません。皆さんの社内に入り込み、組織全体を巻き込みながら、「事業が成長していくWebの仕組み」をWeb施策の手前から一緒に作っていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社Office Webminare 代表取締役CEO
業界15年目。大学で広告・消費者心理学を専攻後、大手広告代理店でSEO対策、サイト制作、Web広告を統合した戦略設計に従事。これまで大小200社以上のデジタルマーケティングを成功に導く。単なるホームページ制作やSEOの提案にとどまらず、社内の組織づくりから一緒に巻き込み、事業が成長するまで泥臭く伴走するのが得意。認定心理士やワインエキスパートの顔も持つ。最近の悩みは体重増加と体力減少(笑)。